こんにちは、プロ家庭教師のひかるです。
家庭教師のアルバイトをやってみたい…
とにかく全部教えて!
このように…
という方も多いのではないでしょうか?
今回の記事では…
などをまとめました。
家庭教師のアルバイトを始める人のための、スタート完全ガイドです!
長い記事になってしまったので、目次をリンク替わりにご利用ください。
また、くわしい記事へのリンクもありますので、気になる項目はそちらもお読みください。
プロ家庭教師が解説します!
家庭教師ってどんな仕事?
まず、家庭教師のアルバイトがどんな仕事なのかをチェックしておきましょう。
家庭教師のアルバイトは、もちろん…
ご家庭にうかがって子どもたちに教科の指導をする
お仕事です。
クラス形式の塾との大きな違いは、マンツーマンでその子に合った指導を、ご自宅でできることです。
また、塾と違って、ご家族とも毎回顔を合わせます。
ですので、お母様・お父様の要望や心配事に、対応しやすいでしょう。
お母様・お父様はほんといろんなことに悩んでいますよ…
最近では、「オンライン家庭教師」も一般的になってきました。
コロナウィルスが蔓延し、ウェブ上での指導も一気に普及しましたね。
ですので、案件が少ない地方にお住いのかたでも、家庭教師の仕事がしやすくなりました。
子どもたちやご家族が、家庭教師を利用する理由はさまざまです。
- 志望校合格のため
- 定期テストで点数を取るため
- 塾のクラスを上げるため
- 英検やTOEFL対策
- 学校に通わず自宅で学習するため(不登校)
- 発達障害がありクラス指導が向かないため
- 学習する習慣をまずはつけるため
それらのニーズに合わせて、子どもたちの指導していきます。
むしろ学校や塾では手が届かない「スキマ」を埋めるのが、家庭教師の仕事と言ってもいいかもしれません。
1回の指導は90分や120分がほとんどです。
週に1回の指導や週に2回の指導など、ご家庭のニーズに合わせて、時間と回数が決まります。
家庭教師アルバイトのメリット・デメリット
では、家庭教師のアルバイトをする側にとってのメリットやデメリットは何があるのでしょうか?
家庭教師のアルバイトをするメリットは…
- これまでの知識を活かせる
- わかりやすく伝える経験を得られる
- 時給が高め
- スケジュール変更(振替)の融通が利きやすい
- 夕方以降の時間を有効に使える
という5点です。
まったくの未経験の仕事を始めるのは大変ですが、家庭教師のアルバイトなら、自分がこれまで勉強してきた知識や経験を活かすことができます。
また、「わかりやすく伝える」工夫は、教職を志望する人だけでなく、さまざまな仕事で役に立ちます。
条件面としては、時給が比較的に高めで、スケジュールの変更がしやすいメリットがあります。
(※時給の相場については、あとの項目でお伝えします)
ご家庭と相談して、別の日にリスケするだけです
家庭教師バイトのメリット・デメリットについて、くわしくはこちらの記事をどうぞ↓
一方、家庭教師バイトをするデメリットも見ておきましょう。
家庭教師のアルバイトをするデメリットとしては…
- 子どもたちの成績に責任を負う
- 指導の準備には時給が発生しない
- 長時間働きにくい
という3点があげられるでしょう。
どんな仕事もそうですが、仕事である以上は責任がつきまといます。
また、先に問題を解いておいたり、教材を作ってあげたりする必要も出てきます。
ただ、時給が発生するのは、指導時間だけです。
授業の準備には、時給が発生しないので、時間外の準備が「割に合わない」と感じる人も多いでしょう。
熱心な先生ほど時間外の準備が多くなるねんな…
また、1回の指導は90分か120分がほとんどなので、連続して働きにくいというデメリットもあります。
家庭教師アルバイトに向いている人・向いていない人の特徴
次に、家庭教師のアルバイトに向いている人の特徴を見ておきましょう。
家庭教師のアルバイトに向いているのは…
- ある程度の学力がある人
- 子どもを大切にできる人
- 教えるのが好き・得意な人
- 教職を目指している人
- 工夫を楽しめる人
- 平日や土日に働ける人
- 短時間だけ効率的に働きたい人
の7タイプです。
家庭教師は教えるのが仕事なので、学力があり、教えるのが好きな人に向いています。
ただ、授業をする中で知識が身につき、教え方も上手になりますよ。
それよりも、子どもを大切にできる人の方が、お母様・お父様に安心してもらえます。
親にとって「子は宝」やからな
また、子どもたちが学校に行っていない曜日・時間に、家庭教師の仕事は入ります。
ですので、夕方以降や土日に働ける人は、家庭教師のアルバイトにぴったりでしょう。
また、1回の指導時間は90分や120分と短いので、短時間で効率的に働きたい人向けです。
一方、家庭教師のアルバイトに向いていないのは…
- 子どもに教えられる学力がない人
- 子どもを大切にできない人
- 平日の夕方や土日に働けない人
- 長時間働きたい人
の4つのタイプです。
教えながら知識やテクニックは身につくとはいえ、知らないことが多すぎると教えるのは大変です。
また、平日の夕方以降や土日に働けない人は、スケジュール的に家庭教師バイトをしにくいでしょう。
家庭教師の案件は、1回90分や120分がほとんどです。
長時間働いて、しっかり稼ぎたいという人には向いていませんね。
家庭教師アルバイトの時給の相場
次に、家庭教師の時給の相場をチェックしておきましょう。
家庭教師のアルバイトは、一般的なアルバイトの時給の相場よりも高めに設定されています。
未経験でも…
約1,500円~
で、始められることが多いです。
ただ、家庭教師の時給は、いろいろな要素で決まってきます。
家庭教師バイトの時給を左右するのは…
- 契約方法
- 学歴
- 指導歴
- 担当学年
- 指導内容
- 地域
といった要素です。
「契約方法」については、家庭教師センターを通すよりも、個人契約の方が手取りが多くなります。
「学歴」ではあまり差がつきませんが、中には「〇〇大学の大学生が教えます!」などと銘打っている家庭教師会社は時給を高めに設定している場合があります。
塾・家庭教師業界は、基本的に「経験者優遇」です。
「指導歴」があれば、高めの時給からスタートできるかもしれません。
英検やTOEIC、留学経験があって発音がキレイなど、資格やスキルがあると、特別な時給で案件を紹介してもらえるかも
また、基本的には、学年が高いほど、時給は高くなります。
ただ、小5・6年であっても、中学受験などは時給を高くしてもらえることがあります。
競合他社が多い、首都圏や京阪神などの地域は時給が高いこともあります。
ですので、たとえば、指導経験ありで高校3年生を個人契約で担当する場合などは、1時間3,000円前後といった高めの時給で契約することも可能でしょう。
個人契約か家庭教師センター経由か
さきほど、個人契約の方が時給を高く設定できるとお伝えしましたが、個人契約をするか、家庭教師センター経由で契約するかで、働き方が変わってきます。
個人契約と家庭教師センターを通し場合とでは、どう違うのか知っておきましょう。
個人契約のメリット・デメリット
まず、個人契約のメリット・デメリットを確認しておきましょう。
個人契約のメリットは…
- 手取りが増える
- 自由に指導できる
- 面倒な報告業務がない
という3点です。
家庭教師センターを通して、生徒を紹介してもらうと、ご家庭が支払う料金から「紹介手数料」が引かれます。
その残りが、講師の報酬(時給)として支払われるため、手取りが少なくなります。
一方、個人契約の場合には、マージンを取られることがないので、手取りが増えます。
ご家庭にとっては家庭教師会社を通すより安く、講師は相場より高く、Win-Winな金額を設定することができます。
一方、個人契約のデメリットは…
- 生徒がなかなか見つからない
- どんな生徒・ご家庭なのか自分で見極めなければならない
- 受験情報など自分で調べなければならない
- トラブルは自分で対処しなければならない
の4つです。
個人契約はかんたんに言うと「自己責任」です。
家庭教師センターを通していれば、会社がすべて仲介・仲裁してくれます。
ですので、講師は指導に集中することができます。
一長一短やな
でも、個人契約では、生徒探し、時給の交渉、指導プランの決定、トラブルの対処など、すべて自分でしなければなりません。
家庭教師センターを通すメリット・デメリット
家庭教師センターに講師として登録して、アルバイトをするメリット・デメリットもチェックしておきましょう。
家庭教師センターを通してアルバイトをするメリットは…
- 案件が豊富で生徒が見つけやすい
- 指導をサポートしてもらえる
- ご家庭とのトラブルを仲裁してもらえる
という3点です。
さきほど紹介した「個人契約のデメリット」の裏返しですね。
指導以外の面倒な事務作業を、家庭教師センターが肩代わりしてくれます。
一方、家庭教師センターを利用するデメリットは…
- 手取りが減る
- 会社への報告が面倒くさい
という2つです。
さきほどお伝えした通り、ご家庭は家庭教師派遣センターに毎月「紹介手数料」を支払っています。
多い会社では、ご家庭が支払う金額の半分近くをマージンとして得ているところもあります。
どうしても講師に支払われる報酬(時給)は少なくなってしまいますね。
家庭教師センターを利用するのがおすすめ
個人契約にするか、家庭教師センターを利用するかは、悩ましい問題です。
プロ家庭教師の私がおすすめするのは…
家庭教師センターを利用する
方法です。
確かに、家庭教師センターを通すと手取りが少なくなってしまいます。
でも、その他の事務作業をすべてやってもらえるのは、とても楽です。
個人事業主のプロ家庭教師になると、家庭教師センターのありがたみを痛感しますよ…
本業として、家庭教師のお仕事をするのでないならば、すべて自己責任の個人契約はおすすめしません。
家庭教師センターを通すと、「紹介手数料」が差し引かれてしまいますが、講師が安心して働くための「安心手数料」だと考えるといいかもしれません。
家庭教師アルバイトの始め方
家庭教師のアルバイトを始め方を見ていきましょう。
家庭教師のアルバイトを始める方法は、さきほどお伝えした通り…
- 個人契約
- 家庭教師センターに登録する
大きく分けて、この2つの方法があります。
個人契約する方法
個人契約する方法は、さらに3つに分けられます。
- 紹介してもらう
- マッチングサイト・アプリを利用する
- 自分のウェブサイトやSNSを利用する
という3つの方法です。
知り合いや大学などを介して、生徒を紹介してもらうのが「紹介」の王道です。
また、最近では、マッチングサイト・アプリを利用して、生徒を探す方法も出てきました。
自分のウェブサイトやSNSを運営している場合には、ネット上で個人契約することもできます。
便利な世の中になったやん
ただ、どの方法も一長一短です。
手数料が差し引かれないので、手取りの報酬が増えるのはメリットです。
でも、生徒が見つけにくい、ネット上の情報が信用しにくいなどのデメリットもあるので、注意が必要です。
メリットとデメリットを検討して、自分に合った方法で家庭教師のアルバイトを始めるといいでしょう。
家庭教師センターに登録する方法
一方、家庭教師センターを通して、生徒を探す場合には、会社に登録するところから始めます。
アルバイト情報サイトから、応募するのが一般的です。
会社側から連絡があったら、面接と学力テストに進みます。
持ち物は…
- 筆記用具
- 印鑑
- 在学証明書・卒業証明書
- 履歴書
などです。
会社側から持ち物を伝えられるので、その通りに持っていくだけでじゅうぶんです。
求人ボックスという求人サイトでは、履歴書の見本や書き方が詳しく載っています。
また、履歴書を無料でダウンロードもできます↓
服装は、ふだんの服でも大丈夫です。
ただ、家庭教師として働くときの服装は「清潔感」が基準になります。
面接のときにも、サンダル・短パン・ダメージジーンズなど、肌の露出が多い服や派手な髪形などはやめておきましょう。
家庭教師センターに出向き、まずはしっかりとあいさつをしましょう。
初めて働く大学生も想定して記事を書いています。
「あいさつなんて当然やろ!」と、社会人のかたにはお叱りを受けそうですが…
受付で「14時にお約束している鈴木です」などと伝えるといいでしょう。
当日は、学力テストを受け、その結果や履歴書をもとに面接を受けます。
自分が担当できる学年・教科・レベルを伝えましょう。
家庭教師センターに登録してもらえたら、あとは案件(生徒)の紹介を待つだけです。
これで家庭教師の仕事スタートやな
すぐにぴったりの生徒が見つかるわけではありません。
ただ、大手の家庭教師センターほど、たくさんの案件を抱えています。
大きな会社ほど、すぐに案件を紹介してもらえる可能性は高くなります。
家庭教師アルバイトの授業の準備と流れ
生徒をが見つかったら、いよいよ授業がスタートします。
ただ、初めての家庭教師の仕事って、何から始めたらいいのか困ってしまう人も多いのではないでしょうか?
まずは、初回の授業の準備と流れからチェックしておきましょう。
初回の指導の準備・流れ
初回の指導は遅刻することのないよう、早めにご自宅の近くに着いておきましょう。
Googleマップなどの地図アプリで、場所を把握しておきます。
初対面で遅刻したらイメージ最悪やん
また、1回目の授業は、生徒の心をしっかりとつかむためにも、自信のある単元・内容を指導するといいでしょう。
ご家庭から、初回の指導内容についてリクエストがある場合には、できれば教材を準備しておくと安心です。
丸腰でご家庭にうかがって、失敗したくないですよね…
私は「準備が8割」だと思って、プロ家庭教師の仕事をしています
授業の進め方や注意点
次に、授業のコツや注意点を見ておきましょう。
授業は、1回90分や120分です。
スタンダードな指導の進め方は…
- 宿題チェック
- 確認テスト
- その日のメイン指導
- 宿題を出す
- 指導後のご家族への報告
という流れです。
「家庭教師が来た=成績が即アップ」とはなりません。
やはり、子どもたち自身が、自分で解く練習(宿題・確認テスト)をして、トレーニングをしなければ成績は上がりません。
スポーツと同じやな
その子ができる量の宿題や確認テストを出して、知識を定着させましょう。
ただ、家庭教師はマンツーマン指導で、その子に合わせた「オーダーメイド指導」です。
どれくらい宿題ができるのかは、事前に保護者と打ち合わせをしておくのがベターです。
指導が終わったら、保護者に学習した内容や子どもの様子を報告します。
実は、保護者とのコンタクトがめっちゃ大事です
慣れてきたら、保護者がどんな成果を望んでいるのか、どんな不満を持っているのかを聞き出しておくといいでしょう。
子どもだけでなく、保護者にも満足してもらえると、指導を継続してもらえます。
家庭教師の指導方法や注意点について、くわしくはこちらの記事をどうぞ↓
まとめ:【家庭教師のアルバイト】スタート完全ガイド
ここまで、「家庭教師のアルバイトとは何か」から、「指導方法の基本」までお伝えしてきました。
ダイジェスト版でお送りしましたが、結局長い記事になってしまいました…
くわしくはリンク先の詳細記事をお読みくださいね。
家庭教師のアルバイトで、良いスタートが切れることを祈っています!