こんにちは、プロ講師のひかるです。
塾講師の仕事が気になる…
でも、自分に向いているかしら…
そのようにお悩みの大学生や社会人のかたも多いのではないでしょうか?
今回の記事では…
がわかります。また…
- 学歴は必要?
- 子どもと関わるのが好きじゃないとダメ?
- 話し好き・話し上手じゃないとダメ?
といった、塾講師にまつわる疑問にもお答えします。
新しい仕事にチャレンジするときって、不安ですよね…
塾講師という仕事が自分に合っているのか、この記事が参考になれば幸いです。
元塾講師・プロ家庭教師の私がお答えします!
塾講師に向いている人の特徴
まずどんな人が塾講師に向いているのかを見ていきましょう。
塾講師に向いているのは…
- ある程度の学力がある人
- 相手を尊重できる人
- 工夫を楽しめる人
- 平日の夕方や土日に働ける人
の4つだと、私は考えています。
1つずつ見ていきましょう!
ある程度の学力がある人
塾講師は「教える仕事」ですので、やはりある程度の学力が必要です。
子どもたちに教えて理解させ、訓練するには、講師自身もある程度は教科に精通していなければいけません。
でも…
トップレベルの子に教える自信がない…
そのように感じるかたも多いかもしれません。
ただ「ある程度の学力が必要」と書いた通り、何でもオールマイティにできなければならないわけではありません。
というように、自分の強みを活かすといいでしょう。
自分の経験や得意な教科に合わせた、塾を探すのがおすすめです。
また、授業の準備をしたり、授業を経験しているうちに、だんだんと知識も深まってきますよ。
もちろん…
というオールマイティな人であれば、仕事の幅は広がります。
そんな人、なかなかおらんから安心してや
学歴や教員免許は必要?
「ある程度の学力が必要」という書き方をしましたが、「学歴」は必要なのでしょうか?
必ずしも必要ではないと、私は考えています。
さきほど書いた通り、自分の強みを活かせばいいのですから。
でも、実際には、選考のときに「学歴」は見られてしまいます…
雇う側からすれば、「学歴」というのは「その人がこれまで勉強してきた証」です。
学歴が高い人とあまり高くない人、どちらを塾側が選びたいかというと、学歴がある人を講師として選びたい気持ちもわかりますよね…
ただ、あとで書きますが、「人間性」の方が大切だと私は思いますよ
では、「教員免許」はどうでしょうか?
教員免許は必要ありません。
実際、教員免許を持っていない塾講師はたくさんいます。
会社としては、教員免許を持っていかどうかは、特に重視していません。
教えるのが上手で、子どもたちの成績を上げられるなら、教員免許を持っていなくてもウェルカムです。
ですので、教員免許を持っているかどうかよりも、「教える仕事」の経験者は重宝されるでしょう。
私も教員免許は持っていません
相手を尊重できる人
「学力」はもちろん大事ですが、それ以上に子どもたちを大切にできるかどうかの方が重要だと、私は思っています。
親にとって、子どもは宝物です。
その宝物を、肉体的にも精神的にも傷つけることがあってはいけません。
社会人のかたで、お子様をお持ちを場合には…
自分の子どもがされて(言われて)イヤなことはしない(言わない)
ように心がけるといいですね。
また、大学生など、まだご自身に子どもがいない場合には…
自分がされて(言われて)イヤなことはしない(言わない)
と考えるとわかりやすいのではないでしょうか?
正社員の場合には、子どもへの対応だけでなく、保護者にも対応しなければなりません。
お母様・お父様の気持ちも尊重する必要も出てきます。
保護者の対応は社員の仕事やから、アルバイトの場合は気にしなくてええで
また、他の社員やスタッフと協力して、教室を運営しなければなりません。
上司や部下との人間関係も、働くポイントになります。
子どもたち、保護者、スタッフも尊重できる人は、塾講師に向いているでしょう。
顧客や同僚を尊重することは、塾講師だけでなく、他のお仕事でも大切ですね
子どもと関わるのが好きじゃないとダメ?
相手のことを尊重できる人が、塾講師に向いていると書きましたが…
子どもと関わるのが好きじゃないと、塾講師ってできないの?
そのように不安に感じているかたも多いかもしれません。
確かに、子どもと接するのが好きor慣れている方が、塾講師の仕事を始めやすいです。
熱心に取り組めるでしょうし、続けやすいでしょう。
でも、子どもと関わるのが好きである必要はないと私は考えています。
というのも…
必ずしも「子どもと接するのが好き=成績を上げられる」というわけではない
からです。
子どもと関わるのが好きだからこそ、勉強面で裏目に出てしまうこともあります。
たとえば、子どもと仲良くなって、いわゆる「友達関係」になってしまう講師がいます。
その場合、子どもに甘えが出て、宿題をやらなかったり、指導とは関係のないおしゃべりが増えたりすることがあります。
保護者が子どもを塾に通わせる目的は…
などです。
入塾の目的を達成するには、別の子どもと関わるのが好きじゃなくても、成績を上げ、志望校に合格し、勉強の習慣をつけることができればOKというわけです。
子どもと接するのが好きかどうかではなく、子どもたちにどうやって勉強させ、成績を上げられるかを考えられる人の方が、塾講師に向いている場合もありますね。
私は、子どもたちと適度に距離を取るように心がけています
工夫を楽しめる人
塾では「指導マニュアル」や研修があります。
初めて塾講師の仕事をする場合には、まずはマニュアル通りに進めるといいでしょう。
でも、同じマニュアルに沿って指導しているのに…
- わかりやすい先生orわかりにくい先生
- 成績が上がる先生or成績が変わらない先生
- 人気がある先生or人気のない先生
に分かれてしまいます。
なぜなのでしょうか?
それは「工夫できるかどうか」だと私は考えています。
塾講師って、知識と指導テクニックを高めていく専門職ですよね。
などを工夫できる人は、塾講師に向いているでしょう。
話し上手・話し好きじゃないとダメ?
「工夫できる人」は塾講師に向いていると書きましたが、塾講師は人前で話す仕事です。
でも…
工夫するのは好きだけど、話し下手だから、塾講師はムリかも…
そのように感じているかたも多いかもしれません。
確かに、話し上手で話し好きの方が、塾講師を始めやすいでしょうし、慣れやすいでしょう。
でも、必ずしも話し上手・話し好きである必要はないと、私は考えています。
というのも、授業にはゴールがあるからです。
雑談などの会話って、臨機応変に話さなければなりませんよね。
「何を話していいのかわからん…」と、話題に困ってしまう人も多いはず…
空気を読むのん、苦手やねん
でも、授業では「子どもに理解させる・成績を上げる」というゴールがあります。
となると、自然と話すべきことは決まります。
「何をしゃべったらいいのかわからん…」と、話題に困ることはないでしょう。
もちろん子どもたちの反応を見て、臨機応変に教え方を変えることはあります
また、はじめは人前で話すのが苦手であっても、授業をしているうちに、だんだんと慣れてきます。
「話し下手」を克服する人もいます。
話すのが苦手だからこそ、板書ノートや教材を工夫できる講師もいます。
ただ、どうしても人前で話すのが苦手という場合には、集団指導の講師ではなく、個別指導の講師になることもできます。
個別指導であれば、1対1で子どもたちに指導できますね。
平日の夕方や土日に働ける人
塾で指導がおこなわれるのは、子どもたちが学校に通っていない時間帯。
つまり…
- 平日の夕方以降
- 土曜日・日曜日
です。
その時間帯に、働ける人が塾講師に向いています。
正社員として就職するなら、問題ありません。
ただ、副業やアルバイト・パートとして、塾講師のお仕事をする場合には、スケジュールと相談する必要があります。
例えば…
などは、塾講師の仕事をしやすいでしょう。
塾講師に向いていない人の特徴
一方、塾講師に向いていない人には、どんな特徴があるのでしょうか?
それは、「塾講師に向いている人の特徴」の裏返し。
つまり…
- 子どもに教えられる学力がない人
- 相手を尊重できない人
- 工夫を楽しめない人
- 平日の夕方や土日に働けない人
の4つです。
掘り下げてみていきましょう。
子どもに教えられる学力がない人
塾講師はもちろん「教える仕事」です。
ですので、教えられるだけの知識がない場合には、塾講師の仕事をするのは難しいでしょう。
ただ、さきほどお伝えした通り、授業の準備をしたり、授業を経験する中で、知識と指導テクニックが磨かれていくものです。
「誰でも最初は初心者」っていうやん
もし、「塾講師の仕事をやってみたい!」という熱い気持ちがあるのなら、ぜひご自身も勉強しながら、塾講師の仕事を始めてみましょう!
というよりも、トップ講師・人気講師も実はめっちゃ勉強しています。
勉強し続けているからこそ、トップ・人気なんですよね…
そういう意味では、自分自身も勉強し続けられる人が、塾講師に向いているかもしれません。
相手を尊重できない人
え?
こんなこともわからないの?
なんて、塾講師に言われたら、どう感じますか?
たぶんその講師のことが嫌いになりますよね…
塾に通うこと、勉強すること自体がイヤになってしまうかもしれません。
自分が生徒なら、そんな講師には教わりたくないですよね。
自分の子どもを、そんな講師に預けたくはありません。
子どもたちが塾に通うのは…
- わからないことをわかるようにするため
- できないことをできるようにするため
ですよね。
ですので、わからないことやできないこと自体を責めるのは筋違いです。
もちろんセクハラやパワハラは論外です!
仕事を始めるときに、指導マニュアルや研修があるとはいえ、子どもたちのことを大切にできない人は塾講師に向いていないでしょう。
教育はマンパワーの面がやっぱり強いですよね
工夫を楽しめない人
指導する内容自体は、毎年大きく変わるわけではありません。
すると、前年度の授業しているので、次の年は授業の準備が楽になるものです。
でも、同じ授業をするのもアリですが、飽きてしまう場合があります。
講師の「慣れ」や「飽き」って、子どもたちに伝わるんですよね…
講師自身が飽きていておもしろく感じていない授業って、子どもにとってもおもしろくない…
ですので、工夫を楽しめないと、塾講師の仕事が楽しくなくなるかもしれません。
子どもたちがわかりやすいように工夫・改善すると、飽きることはないでしょう。
私の知っているベテラン講師たちも、常に指導スキルを磨いています
また、正社員であれば、授業以外のこと(企画・広報・教材作成など)にチャレンジするのもいいですね。
平日の夕方や土日に働けない人
塾講師の仕事がしたくても、スケジュール上どうしても、働きにくいかたもいます。
それは…
です。
塾での授業は、子どもたちが学校に通っていない時間帯におこなわれます。
平日の夕方や、土曜日・日曜日です。
でも、その時間帯って、学校や保育園・幼稚園を終えた子どもたちが、家にいるということですよね…
平日、子どもたちが帰ってきたあとって…
こんな感じですよね…
仕事を持っているお母様・お父様はもちろん、専業で主婦・主夫をしているかたも、夕方以降に仕事するのは難しい…
ですので、さきほど「塾講師に向いている人」で書いた通り、大学生や独身、子育てを終えた主婦・主夫のかたが、塾講師のお仕事を続けやすいでしょう。
「塾講師以外の仕事も気になる…」というかたは、jobuddy(ジョバディ)というサイトに、仕事の種類やその仕事に向いている人の特徴がまとまっているので、ぜひご覧ください↓
まとめ:塾講師に向いている人・向いていない人の特徴
今回の記事では、塾講師というお仕事に向いている人と向いていない人の特徴を、紹介してきました。
記事を読んで…
- 自分は塾講師に向いているかも!
- 不安だけどやってみたい!
と感じられたかたは、ぜひ塾講師の仕事を始めてみてくださいね。