こんにちは、プロ家庭教師のひかるです。
2026年2月、プロ家庭教師としてショッキングなニュースが飛び込んできました。
オンライン家庭教師「メガスタ」や訪問家庭教師「一橋セイシン会」を運営する株式会社バンザンが自己破産し、事業停止を公表しました。
それだけでなく、業務委託で指導していた講師たちへの報酬が未払いだという話…
私自身はメガスタや一橋セイシン会に登録していませんでしたが、指導したのに報酬が支払われないというのはとんでもない話です。
今回の記事では、
- もし家庭教師会社が倒産したらどうするか?
- 報酬の未払いにはどうやって対策すればいいか?
を私なりに考えました。

プロ家庭教師という仕事をしている以上、避けられない問題です
株式会社バンザン自己破産のニュース

2026年2月に入ったころから、X(旧ツイッター)で講師たちが被害を訴え始めました。
オンライン家庭教師センター「メガスタ」で指導した分の報酬が支払われないというのです。
また、会社に問い合わせても、はっきりとした回答、きちんとした対応をしてもらえなかったとのこと…
2月13日には、運営会社の株式会社バンザンが事業停止と自己破産の申立てを進めていることを発表しました。
それにしても「事業停止のお知らせ」のリンクが小さいですね…
かなりの金額を無報酬でおこなった講師もいたようですし、被害にあわれた先生方の人数はかなり多そうです。
ホームページには、
全国約40,000人の中から、お子さんに合う先生をマッチングします!
オンライン家庭教師メガスタHPより引用
とうたっています。
4万人全員が稼働していたとは思えませんが、それでもかなりの講師が報酬未払いとなっているでしょう。
また、2月は高校受験・大学受験の時期です。
中学受験も新年度を迎え、新たに走り出すタイミングでもあります。
それなのに、連絡なく事業がストップされ、受験生やご家庭は動揺したでしょう。
講師にとってもご家庭にとっても、大きな被害となっているようです。

本当にひどい
一般の方にはわかりにくいかもしれませんが、基本的にプロ家庭教師は自営業です。
家庭教師派遣会社の社員ではなく、業務委託で指導を請け負っている個人事業主・フリーランスです。
もしかしたら講師が会社側と結託していると思った人もいるかもしれませんが、講師も被害者です。
自己破産の手続きをする会社から、ご家庭が払ったお金は戻ってくるのでしょうか?
また、講師たちに報酬が支払われるのでしょうか?
関係者ではありませんが、プロ家庭教師の1人として、株式会社バンザンの対応を見ておこうと思います。
家庭教師センターから報酬未払いになったらどうすればいいか?

では、家庭教師会社から報酬が支払われないという事態になったら、講師側はどう対処すればいいのでしょうか?
会社側からの連絡・支払いを待つしかないようです。
法律事務所のホームページには次のように書かれています。
会社に資金がなく、従業員の方への給与が支払えないのは、会社側としては大変遺憾なことでもあると考えられます。
藤沢法律事務所HPより引用
しかし、先に述べたように、破産などの法的手続をとり、また、未払賃金の立替払制度を活用することなどによって、従業員の方が給与などの一部を受領できる可能性があります。
未払賃金立替払制度というのは、国が会社にかわって給与の一部を支払ってくれる制度のようです。
ただ、業務委託で働いている講師たちは、会社との雇用関係はありません。
株式会社バンザンが、社員に給与をきちんと支払っていたかはわかりません。
業務委託契約を結んでいる講師たちに、報酬を支払う余力は残っているのでしょうか。
もし会社側に資産が残っていない場合には、講師たちに報酬は支払われずに、講師たちは無報酬で働かされたことになってしまいます。

自分が無報酬になると考えると、会社側の対応は許せません…
報酬未払いに備えてどんな対策をすればいい?

有名な家庭教師センターが破産したほどです。
堅実な経営をしている家庭教師派遣会社がほとんどだと信じたいですが、子どもの数が減っている現在、受験業界は成長産業とは言えません。
また、企業の買収、大株主の一声などにより、いつ経営状態が変か・悪化してしまうかはわかりません。
では、個人事業主(フリーランス)として、どうやって自分の身を守っていけばいいでしょうか?
やはり「リスク分散」だと私は思います。
具体的には、
- 怪しい家庭教師派遣会社とは距離を置く
- 複数の家庭教師センターから請け負う
- 個人契約の割合を増やす
- 家庭教師以外の収益も確保する
の4つだと考えています。
1つずつ掘り下げて見ていきましょう。
怪しい家庭教師派遣会社とは距離を置く
まず、現在取引している家庭教師センターの運営状況が怪しかったら、距離を置く方がいいかもしれません。
たとえば、
などでしょう。
事務ミスが多い会社は、心配になりますよね…
また、家庭教師として登録してしばらくお付き合いをしていると、会社の体質がなんとなくわかってきます。
などです。
報酬額も大切ですが、取引相手である講師に対して、誠実に対応してくれるかはチェックしておくべきです。
もし「長くお付き合いができないな」と判断した会社とは、キリのいいタイミングで、案件を引き受けるのをやめるといいでしょう。
※家庭教師センターとの付き合い方については、拙著『プロ家庭教師として生きていく方法』もぜひお読みください!
スマホ・タブレットのKindleアプリでお読みいただけます↓
複数の家庭教師センターから請け負う
1つの家庭教師センターだけに頼ってしまうと、今回の株式会社バンザン破産のように、講師側は大きなダメージを受けてしまいます。
確かに1つの家庭教師会社にコミットすると、ボーナス報酬が支払われるなどメリットはあります。
ただ、1つの会社と取引するくらいなら、会社員として働くのとあまり変わりません。

業務委託だからこそ授業だけに専念できるけど
社員として働いた方が、待遇・福利厚生は保証されます。
逆に言うと、自営業の場合、取引先を1つにしぼるべきではありません。
会社が破産とまではいかなくても、その会社との関係がこじれて、案件を紹介してもらえなくなることもあるかもしれません。
自営業の場合、というよりも、自営業だからこそ、リスク分散しておいたほうが良いと私は考えています。
いくつか登録しておくと、案件も紹介してもらいやすくなりますしね。
また、家庭教師センターといっても、特徴はさまざまです。
自分に合った会社を見つけるという意味でも、複数の家庭教師センターに登録しておくのがおすすめです。
※プロ家庭教師のリスク分散については、こちらの記事もどうぞ↓
個人契約の割合を増やす
家庭教師センター自体がリスクなら、会社を通さずに、仕事をするのも1つのリスク分散です。
いわゆる「個人契約」ですね。
自身のホームページやSNS、仲介サイトなどで、生徒を募集するのが一般的です。
私も『プロ家庭教師ひかるの教室』というサイトを窓口にして、お問合せを受けています。

サイト運営に詳しくないので、大したサイトではありませんが…
家庭教師センターは、ご家庭が払う料金からマージンを得ています。
その残りが講師に報酬として支払われますが、半分近くが会社側の利益になっていることがあります。
個人契約であれば、ご家庭にとっては安く、講師にとっては高めの時給で契約することができます。
もちろん、会社経由で契約したご家庭と、個人契約を勝手に結び直すのはNGです!
契約書に記載されているように、損害賠償を請求されます。
また、個人契約でも、ご家庭とトラブルになって指導料を支払ってくれない!ということは起こり得るので、個人契約も100%安全安心というわけではありません。
家庭教師以外の収益も確保する
また、「リスク分散」という視点で考えると、家庭教師業だけに収益をしぼってしまうのもリスクです。
家庭教師という仕事は、時間によって対価が支払われるフロー型の仕事です。
自分が働けなくなったり、キャンセルが多いご家庭を担当したりしてしまうと、収益が落ちてしまいます。
一方、自分が動いていないときにも、収益が上がるシステムがあると安心感があります。
いわゆる「ストック型」の収入です。
たとえば、さきほど紹介した『プロ家庭教師ひかるの教室』やこのサイトからは、広告収入が入ります。

微々たるものですが
担当する生徒数が少なくなると、早く収益を取り戻そうと焦ってしまいます。
すると、専門外の教科や学年の案件紹介があったときに、ついつい無理して手を出して引き受けてしまうことがあります。
そういう案件は、後悔してしまいがち…
でも、家庭教師業以外の収入があれば、余裕を持って案件の紹介を待つこともできます。
※リスク分散については、拙著『プロ家庭教師として生きていく方法』もどうぞ。
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まとめ:【有名企業が破産】家庭教師センターから報酬未払いになったらどうする?
有名な家庭教師センターが破産するというのは、ショッキングなニュースでした。
これからも受験業界は少子化とAIの台頭で、淘汰が続くはずです。
でも、確実にプロ家庭教師の需要はあります。
家庭教師派遣会社がつぶれたとしても、個人事業主はしぶとく生き残っていかなければなりません。
リスク分散しつつ、いつでも次の船に飛び移れるように、フットワークを軽くしておきたいものですね。


