こんにちは、プロ講師のひかるです。
塾講師の仕事って楽しいの?
やりがいが知りたい…
というように、塾講師のお仕事が気になるかたも多いのではないでしょうか?
今回の記事では…
をお伝えします。
- 塾業界に就職しようとしているかた
- 塾講師に転職を考えているかた
- 塾講師のアルバイトに興味があるかた
の参考になれば幸いです!
元塾講師・プロ家庭教師の私が解説します!
塾講師のやりがい・楽しさ4つ
塾講師として働くやりがいは何でしょうか?
塾講師という仕事の楽しいポイントは…
- 子どもたちの成長を実感できる
- 自分の成長も実感できる
- チームの役に立てる
- 合格の喜びを分かち合える
の4つだと、私は思っています。
掘り下げてみていきましょう!
子どもたちの成長を実感できる
まず何より、教えている子どもたちの成長を実感できる瞬間に、塾講師としてのやりがいを感じます。
例えば…
- 苦手だった分数の計算ができた
- 公開テストの偏差値が上がっている
- 定期テストの点数が30点も上がった
など、苦手な内容を克服したり、成績が上がったりすると、安心しますよね。
また、子どもたちやお母様・お父様が喜んでくれると、こちらまでうれしくなります。
成長を感じられるのは、成績や勉強内容だけではありません。
- 宿題をするようになった
- 気持ちの切りかえが上手になった
- ノートの書き方がうまくなった
- 自分から質問するようになった
など、精神面での成長を実感できるときもあります。
そんなときにも、「塾講師の仕事をしていてよかった…」と思えるものです。
自分以外の誰かの役に立っていると、感じられるのはうれしいものですよね。
自分の成長も実感できる
子どもたちの成長だけでなく、教えている自分自身も成長していることに気づけます。
仕事を始めて1年目は、もしかしたら後手後手に回ってしまうかもしれません…
子どもたちがどんなところでつまずくのかが、わからないものです。
指導のマニュアルや研修があっても、自分が実際に教えてみないとわからないこともあります。
私も1年目は大失敗しました…
(ごめんなさい…)
でも、2年目以降になると、反省を活かして、授業のスキルが上がってきます。
子どもたちの反応がよくなったり、成績が上がったり、手ごたえを感じられるでしょう。
もちろん反省を活かさず、ただ漫然と授業を「こなす」だけでは、スキルアップはしません。
試行錯誤して、工夫することによって、知識も授業スキルも向上していきます。
ストイックな先輩講師が、こうおっしゃっていました。
「10」準備して「1」授業で発揮するくらいのつもりで準備する
と。
トップ講師も、実はめっちゃ勉強してるねんな
正社員は「教える」以外のスキルアップも
※アルバイトとして塾講師を目指している場合には、ここは読み飛ばしてくださいね。
正社員として塾講師を続けていく場合には、授業以外のスキルアップも大切になってきます。
それは…
- 学校や受験の情報
- 保護者とのコミュニケーション力
などです。
アルバイトの講師との大きな違いは、保護者とコミュニケーションを取ることです。
お母様・お父様の話に耳を傾けながらも、こちらの意図もしっかりと伝えなければなりません。
その際、進学先の学校や、受験システムについての情報に詳しくなければ、説得力がありません…
「教える」以外のスキルアップに、やりがいを感じられる段階が来るでしょう。
受験の情報を知らん先生やったら、不安やん
さらに、会社内で昇進すると、違ったスキルも求められます。
たとえば…
- 他の講師を育てるスキル
- 教室を運営するリーダーシップ
- 利益を出すための営業力
などです。
他の業界やどこの企業でも同じですが、役職を任されると、新しい「やりがい」を感じます。
また、上司や同僚から、自分のがんばりを認められるとうれしいですよね。
私は国語科の統括をしていました
チームの役に立てる
受験って「チーム戦」です!
講師1人の力で、子どもたちの成績を上げて、志望校に合格させることはできません。
他の講師や保護者と連携しなければなりません。
- 他の教科を担当する講師と生徒の課題を共有する
- 教室長に相談する
- 保護者と役割を分担する
といったことが、必要になってきます。
ときには、困っている他の講師をサポートすることもあるでしょう。
逆に、自分が困っているときに、他の講師に助けてもらうこともあります。
スポーツといっしょやん
チームの役に立つことで、やりがいや楽しさを感じられるでしょう。
合格の喜びを分かち合える
何より、子どもたちが志望校に合格したときに、「やりがい」を感じます。
子どもたちやお母様・お父様のうれしそうな表情を見ると…
この仕事をやっててよかった…
と、あらためて感じられます。
もちろん合格できたのは、子どもたち自身ががんばったからです。
また、子どもたちを身近でサポートされてきたご家族のおかげです。
塾講師が関われるのは、その子が塾に来ている何十分の間だけです。
それでも、「合格」という結果に、少しでも自分が役に立てたのなら、やっぱりうれしいものです。
私が塾講師の仕事にやりがいを感じた瞬間
私は塾講師として10年勤め、現在はプロ家庭教師として、子どもたちに関わってきました。
いろいろな場面で、さきほど紹介してきたような、やりがいや楽しさを感じてきました。
その中でも、最も「塾講師をやっててよかった…」と思えた瞬間がありました。
卒塾生のある女の子が、久しぶりに塾に来てくれた日のことです。
その子が中学1・2年の頃に担当したのですが、大学に合格したことを報告しにきてくれたのです。
教育学部に進学する、と言います。
なんで教育学部にしたん?
とたずねると、その子が…
藤川先生みたいな先生になろうと思ったんです
と言ってくれたのです。
その子を担当したのは、入社2年目でした。
1年目で大失敗した私は、「同じ轍は踏むまい」と、教材づくりや授業の構成を変えることに夢中になっていました。
今から思い返すと、かなり粗い授業だったと思います…
それでも子どもたちには、少なくとも彼女にとっては、私のがむしゃらな気持ちが伝わったのかもしれません。
あの言葉を聞いた瞬間に、いろいろ報われた気持ちになったのを今でも覚えています。
もしかしたらお世辞で言ってくれたのかもしれませんが
今でもプロ家庭教師として働く原動力になっています。
まとめ:塾講師の仕事のやりがいは?
ここまで塾講師という仕事のやりがいや楽しさを紹介してきました。
工夫すればするほど、奥が深い仕事だと思います。
また、ベテランの講師でさえも、毎年、入試問題を研究し、受験の情報を集めて、指導のスキルをアップデートしています。
「塾講師、おもしろそうやん」と思ってくださったかたは、ぜひチャレンジしてみてくださいね!