こんにちは、プロ家庭教師のひかるです。
副業が解禁され、副業OKという会社も少しずつ増えてきています。

副業してみたいけど、塾講師にはどんな副業が向いてるの?
と考えている塾講師もけっこう多いのではないでしょうか?
塾講師の副業には、
「家庭教師」がおすすめ
なんです!
「知ってるよ」という人も多いですよね(笑)
今回の記事では…
- 塾講師の副業に家庭教師がおすすめである理由
- 塾講師が副業で家庭教師をするときの注意点
- 家庭教師の仕事の始め方
がわかります。
元塾講師・現プロ家庭教師が解説します!
【塾講師の副業】家庭教師がおすすめである理由4つ

塾講師の副業として、家庭教師が向いているのはなぜでしょうか?
家庭教師の仕事が、塾講師の副業におすすめなのは…
- 本業の知識・スキルが活かせる
- プロとして高時給で働ける
- 新しい気づきが得られる
- 独立・開業の準備になる
という4つの理由があります。
掘り下げて見ていきましょう。
本業の知識・スキルが活かせる
家庭教師なら、塾講師としての教科の知識や指導スキルをそのまま使うことができます。
新しい知識やスキルを身につけなく始める必要がないので、負担なく副業をスタートできます。
一方、ご家庭としても、プロの塾講師にマンツーマンで教えてもらえのは大きなメリットです。
このように塾講師と家庭教師という仕事はとても相性が良いですね。
プロとして高時給で働ける
プロが家庭教師としてマンツーマンで指導するわけですから、高時給で働くことができます。
家庭教師センターに登録して案件を紹介してもらった場合、「プロ」と認定されれば時給3,000円前後からスタートできます。
最難関志望の子を担当できたり、指導経験が豊富だったりする場合には、5,000円・6,000円というさらに高時給で働けます。

会社が紹介料を得ているので、講師の時給の倍ほどを、ご家庭は支払っていますが…
大学生アルバイトの場合には、1時間1,500円前後からが相場です(家庭教師センター経由)。
学生の時給に比べると、2倍以上の時給で効率よく副業することができますね。
※プロ家庭教師の時給の相場・年商について、詳しくはこちらの記事もどうぞ↓
新しい気づきが得られる
塾講師としての知識やスキルを活かせますが、逆に、家庭教師の仕事で新しい気づきが得られることもあります。
たとえば、発達障害をお持ちの子どもたちは、入塾を断られるため、家庭教師を利用することがよくあります。
- 漢字が書けない
- 文字が認識できない
- 持ち物がそろわない・忘れ物が多い
- 話を聞いていると上の空になる
- じっと座っていられない
など、塾では担当することがないような子を、家庭教師で担当することがあります。
そういう場合、塾での指導スキルが、全然通用しないなんてことが起こります…
「自分の指導法を子どもに押し付けるのでなく、子どもに合わせて指導法を変えないといけない!」と痛感することもあるでしょう。

「オレ流の指導メソッドを確立した!」と思っていたのに…
また、別の塾に通っている子の、塾サポートを請け負うことも多いです。
そういう場合には、別の塾の教材やカリキュラム、教え方を知ることができます。
「A塾はけっこう深くまで教えているな」、「こっちの教え方の方が良いかも」など、視野が広がることもあります。
本業の塾の指導でも、その新しい視点が活かせるでしょう。
独立・開業の準備になる
もしかしたらいずれプロ家庭教師として、独立・開業しようと考えているかたもいるかもしれません。
副業を独立・開業のファーストステップにすることができます。
多くのプロ家庭教師は、個人事業主(フリーランス)として働いています。
家庭教師センターからは、「業務委託」として案件を請け負っているだけで、社員ではありません。

雇われてるわけじゃないねんな
家庭教師センターと顔つなぎができていれば、退職してから登録するよりも、スムーズに独立・開業できるでしょう。
中には、「いやいや独立・開業なんて」とお考えのかたもいるかもしれません。
ただ、人生何があるかわかりません…
私自身、正社員の塾講師として勤め続けるつもりでしたが、体調を崩したためクラス形式で授業をすることができなくなりました。
それでプロ家庭教師を始めたのですが、塾講師のときの知識と指導スキルに助けられました。
今は独立・開業するつもりはなくても、いずれ何かのきっかけで個人事業主になるときが来るかもしれません。
※拙著『プロ家庭教師として生きていく方法』もぜひご覧ください!
お持ちのスマホ・タブレットのKindleアプリで、お読みいただけます↓
塾講師が副業で家庭教師をするときの注意点3つ

ただ、塾講師が副業で家庭教師をするときの注意点も知っておかなければなりません。
塾講師が副業で家庭教師をするときには…
- 副業が禁止されている場合には要注意
- 本業の情報を漏らさない
- 休みがなくなる
などに注意しなければなりません。
1つ1つ見ておきましょう。
副業が禁止されている場合には要注意
まず、就業規則で副業を禁止している場合には、副業には手を出さない方が良いでしょう。
家庭教師に限らず、他の副業でも同様ですね。
最近は副業OKの会社も増えてきているようですが、まだまだ少数でしょう。
公務員のように副業NGという企業が多いですよね。
副業をしていることがバレて、本業を失ってしまったり、出世の道が閉ざされてしまったりしては本末転倒です…
確かに、家庭教師の副業は「給与所得」ではなく、自分の確定申告をする「業務委託報酬」なのでバレにくいとは言われています。
※業務委託の報酬について、詳しくはこちらのサイトをご覧ください↓
ただ、「バレにくい」というだけで、バレないという保証はありません。
就業規則で副業が禁止されているのに、「どうしても副業をする!」という場合は自己責任になりますので、ご注意ください。
本業の情報を漏らさない
また、本業で「副業OK」だったとしても、会社の情報を漏らさないようにしましょう。
塾の教材を使ったり、持ち出したりするのは、企業の規則や教材の著作権に違反している場合がほとんどです。
本業での知識や指導スキルを活かしやすいというメリットはありますが、会社の教材や社外秘のデータを使って指導しないようにしましょう。

どの業界でも、個人情報や企業情報の扱いは慎重にせなあかんな
休みがなくなる
ただでさえ塾講師の仕事は体力仕事です。
季節講習会や入試前には、休みがなくなるという会社が多いですよね。
そんな中、本業の休みの日に、家庭教師の副業をするとなると、休みの日がつぶれてしまいます。
働き続けた結果、体調を崩してしまい、入試前や講習会の授業に穴をあけてしまってはこれまた元も子もありません…

私は入試前になると、寒さと疲れからけっこう体調崩すタイプです…
副業OKの会社であっても、本業に悪影響が出てしまうと、良い顔はしないでしょう。
家庭教師の仕事の始め方

次に、家庭教師の副業の始め方を紹介します。
家庭教師の始め方は大きく2つに分かれます。
- 家庭教師センターに登録する
- 個人で契約する
です。
掘り下げて見ておきましょう。
家庭教師センターに登録する
個人で契約する
1つ目は、家庭教師センターに登録するという方法です。
大手の家庭教師会社であれば、多くの案件を抱えています。
併用することもできるので、いくつかの会社に登録しておけば、生徒を紹介してもらいやすくなります。
ただし、ご家庭が支払う料金から、家庭教師センターは紹介料を得ています。
会社が得たマージンを差し引いた金額が、講師の報酬として振り込まれます。
ご家庭の支払う金額の半分近くが、会社の取り分となっています。

めっちゃ取るやん…
さきほど紹介したように、家庭教師センターを経由した場合、プロ講師の時給相場は3,000円前後からです。
大学生家庭教師の時給が1,500円前後なので、約2倍以上で働くことができます。
指導経験や合格実績が豊富な講師は、時給はさらに高くなり、例えば5,000円・6,000円などで請け負うことができます。
講師の取り分が少なくなってしまうのはデメリットですが、入会面談・営業(生徒募集)・ご家庭への請求など、事務作業を会社がすべてやってくれるのはメリットです。
講師は授業に集中できます。
会社の取り分は、その「手数料」と考えるといいでしょう。
個人で契約する
2つ目は、自分で生徒を見つけて契約する方法です。
家庭教師を探しているご家庭が身近にいれば、すぐに始めることができます。
さきほど、家庭教師センターを経由した場合のプロ講師の時給の相場は、3,000円前後からと紹介しました。
その場合、ご家庭は1時間6,000円くらい料金を支払って、約半分が会社の取り分になっています。
ですので、1時間4,500円などで料金設定すれば、ご家庭にとっては安く、講師にとっては高く個人契約できます。

私は個人契約の場合、1時間7,000円に設定しています
ただ、身近に家庭教師を探しているというご家庭が、そんなに都合よく見つかるわけではありません。
SNSを立ち上げて募集しても、なかなかかんたんに問合せは来ないものです。
ホームページやブログを立ち上げても、検索上位には大手家庭教師センターがひしめいて、個人のサイトは上位に表示されることは難しいです。

そんなに甘くはないか…
ですので、まずは家庭教師センターに登録しておくといいでしょう。
料金の相場や、自分の市場価値を確かめる意味でも、登録しておいて損はありません。
ただし、家庭教師センターを通して契約したご家庭と個人契約を勝手に結ぶのはご法度です。
契約上、会社側から損害賠償を請求されるので、NGだと考えておきましょう。
※拙著『プロ家庭教師として生きていく方法』もぜひご覧ください!
スマホ・タブレットのKindleアプリでお読みいただけます↓
まとめ:塾講師の副業には家庭教師がおすすめ!メリットと注意点をプロ講師が解説
塾講師としての知識やスキルをそのまま活かせるので、家庭教師の副業はおすすめです。
ただし、副業NGの会社に勤務している場合には、辞めておいた方がいいでしょう。
副業をすることで、本業での立場が危うくなってしまっては元も子もありません(あくまで自己責任なのでご注意ください)…
家庭教師の副業を始めるには、まずは家庭教師センターに登録するといいでしょう。
プロ講師として高時給で働くことができますね。