こんにちは、プロ家庭教師のひかるです。
プロ家庭教師って、どんな生活をしているの?
プロ家庭教師という仕事が気になるけれど、どんな生活を送っているのかわからない、という人は多いのではないでしょうか?
今回の記事では…
がわかります。
身近にプロ家庭教師がいないと、どんな生活を送っているのかイメージが湧かないですよね。
- 塾講師から転職を考えているかた
- プロ家庭教師を目指しているかた
- 独立・開業にチャレンジしたいかた
の参考になれば幸いです。
イメージがわきやすいように、具体的に私自身のスケジュールも紹介しますね。
現役プロ家庭教師が解説します!
プロ家庭教師とは?
プロ家庭教師の生活を紹介する前に、プロ家庭教師という職業がどういう働き方なのかをお伝えしています。
正社員のプロ家庭教師もいますが、ほとんどはフリーランス・個人事業主です。
雇われて働いているのではなく、「業務委託」という形で家庭教師会社から仕事を請け負っています。
あるいは、ウェブサイトやSNSで個人契約をする場合もあります。
私も「プロ家庭教師ひかるの教室」というサイトを運営して、個人営業もしています
正社員・サラリーマンの場合には、副業禁止の会社がまだまだ多いでしょう。
一方、フリーランス・個人事業主の場合には、複数の家庭教師会社に登録してもOKです。
自分に合った案件を引き受けて、指導することができます。
一方で、会計業務などを自分でしなければならず、1年の収支を計算して納めるべき税金を計算する「確定申告」をする必要があります。
会社が源泉徴収や年末調整をしてくれへんからな
私がプロ家庭教師として開業したときに、以前の職場の同僚に「正社員として雇ってもらえないんですね…」と憐みの言葉をかけられました。
彼は、「プロ家庭教師=正社員になれない人がなるもの」と思い込んでいるようでした。
実際には、会社員・サラリーマンと、個人事業主・フリーランスは、どちらの方が良いというわけではありません。
それぞれにメリット・デメリットがある違った働き方ですね。
プロ家庭教師の1日
平日は子どもたちが学校にいるため、プロ家庭教師が指導にうかがうのは夕方以降です。
午前から夕方までは、どのように過ごすのかは自由です。
正社員・サラリーマンのようにどこかに出勤するわけではないので、寝て過ごしても、遊んでいてもいいわけです。
ただ、知識とテクニックで飯を食っていくためには、入試問題を研究したり、教材を作ったりする必要はありますね。
オレはだらだら過ごすタイプやわ
夕方以降はご家庭にうかがって、子どもたちを指導します。
平日は多くても2件をハシゴするのが限度です。
17:00~18:30で1件指導して、次のご家庭にうかがい、20:00~22:00で2件目を担当するとう流れです。
1件目と2件目が離れていると、移動時間でロスが生まれてしまいます。
もちろん移動時間は、報酬が出ませんから!
ご家庭に駐車スペースがある場合には、車やバイクを停めさせてもらえます。
ただし、車移動の場合には、道路の込み具合に左右されるので注意が必要です。
公共交通機関で移動する場合には、1つの鉄道の沿線で移動できる場合でも、ドアtoドアで1時間くらいはかかってしまいます。
案件によって異なりますが、仕事を終えて帰ってくるのは23時頃という講師も多いでしょう。
正社員の講師とは違って、残業や教室の戸締りはありません。
私の1日のスケジュール例
参考までに、私のとある平日のスケジュールを紹介しておきます。
6:00 | 起きて、朝食・洗濯、子どもたちの登園準備(妻はすでに出勤)。 |
7:00 | 子どもたちを起こす(起きない)。朝食を食べさせる(食べない)。着替え(着替えない)。 |
9:00 | 登園し、仕事スタート。指導プラン・教材を作り、入試問題の研究をします。 |
12:00 | 夕食づくり。テレビを見ながら昼食休憩。 |
13:00 | 仕事再開。引き続き、家庭教師業務の準備をする場合もあれば、サイト運営・執筆をすることもあります。 |
15:30 | 通勤 |
17:00~18:30 | 1件目の指導 |
18:30~19:30 | 2件目に移動。空き時間を多くとって、夕食(外食)を済ますこともあります。 |
19:30~21:30 | 2件目の指導 |
22:30 | 帰宅し、夕食、風呂、保育園グッズの洗濯機を回しつつだらだらします。妻や子どもたちはもうすでに寝静まってします。 |
00:00 | 就寝 |
という感じです。
ご家庭によって通勤時間や指導時間・場所が違うので、日によって生活リズムが異なります。
指導がキャンセルになった場合には、その時間帯は休みになります。
早く帰宅して、子どもたちといっしょに寝るようにしています。
拙著『プロ家庭教師として生きていく方法』でも、プロ家庭教師としての生活を詳しく書きました。
興味がお持ちの場合には、ぜひご覧くださいませ。
スマホ・タブレットのkindleアプリで、お読みいただけます。
プロ家庭教師の1週間
土曜日や日曜日は学校が休みのご家庭が多いので、朝から指導が入ります。
がんばれば、朝・昼・夕方・夜というように4件くらいは詰め込めます。
塾・予備校と同じように、プロ家庭教師にとっても土・日・祝は「書き入れ時」ですね。
例えば、時給3000円の2時間案件を3件担当すると…
3000円/時間×2時間/件×3件=18000円
の報酬となります。
同じように日曜日を働くと、18000円×土・日=36000円となります。
1か月(4週)働くと、36000円/週×4週=144000円/月ですね。
実績が豊富で時給4500円や6000円になると、収益も1.5倍、2倍となります。
土日だけで、そこそこ稼げるやん
私は土曜日・日曜日には家族で出かけたり、保育園のイベントに参加したりしているので、あまり仕事は入れていません。
独身のかたや、子育てを終えてあまり家族を気にせずに働けるかたなら、土曜・日曜にぎっしり指導を入れると収益が上がりやすくなりますね。
プロ家庭教師の1年
では、1年を通して、どんな生活を送っているのでしょうか?
ざっくりとカレンダーで見てみましょう。
4・5・6月 | 入試や確定申告が終わって、塾業界・受験業界が落ち着く時期です。新学年になり、勉強に不安を持つご家庭から問い合わせが増えます。 |
7・8月 | 夏休みは書き入れ時です。夏期講習として指導の追加の希望が出たり、夏休みだけの短期案件などもあります。 |
9・10月 | 受験生は過去問演習が増え、受験に向けたプランをご家庭と詰めていく時期です。受験生以外は、学校行事も多く中だるみする時期です。 |
11・12月 | 入試直前期です。学校を休む受験生が多いので、午前中から指導が入ってきます。駆け込みの案件もあります。夏休みと同様、書き入れ時ですね。 |
1・2・3月 | 入試時期で繁忙期が続きます。受験終わりや学年がわりで契約終了になるご家庭もあり、収入が減る場合もあります。並行して確定申告もこなさなければなりません。 |
受験生を担当すると、入試直前期に収入アップが見込めます。
ただし、受験生ばかりを担当していると、入試が終わった段階で契約終了になり、生徒数が一気に減る可能性があります。
継続して担当させてもらえる、受験生以外の学年もあえて担当しておくと、収益が安定します。
心の余裕がないと、不利な案件についつい手を出してしまいます
また、中学受験・高校受験・大学受験をおり混ぜておくと、一気に収入が減ることを防げます。
私の場合には、1月で関西圏の中学受験が終わり、2月で私立大学入試が決まり、3月で大学入試や大阪府公立高校入試が終わります。
受験を終えて契約終了になったとしても、入試時期をずらすことで、新しいご家庭とスムーズに入れ替えていくことができますね。
夏前には、1年間に担当するご家庭がほぼ確定し、スケジュールが埋まる講師も多いでしょう。
ちょっとしたコツも大切やな
また、個人事業主・フリーランスにとって、忘れてはならないのが「確定申告」です。
2月半ばから3月半ばまでに、前年の収支を計算して申告し、納税しなければなりません。
幸い家庭教師業は、お金の出入りが少ないので、税理士も利用しなくても確定申告できます。
簿記・会計の知識がなくても、家計簿をつける感覚で帳簿が作れる、確定申告用の会計ソフトがいくつか販売されています。
私は「やよいの青色申告オンライン 」を使っていますが、最も安い1万円程度のプランでなんとか切り抜けています(私の別サイト記事です↓)
まとめ:プロ家庭教師の生活リズム
会社に雇われていないので、ある程度自分のペースで仕事をすることができます。
指導を詰め込むこともできますし、家族や趣味の時間を大切にすることもできます。
自由である一方で、個人事業主・フリーランスはすべてが「自己責任」です。
収入がなくならないよう自分で工夫し、確定申告をしなければなりません。
自分なりの生活リズムを作り出すことが大切ですね。
拙著『プロ家庭教師として生きていく方法』で、プロ家庭教師の生活や確定申告、独立・開業の方法をまとめています。
興味をお持ちの方は、ご覧ください。
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