こんにちは、プロ家庭教師のひかるです。
家庭教師のバイトをしたいけど、個人契約の方がお得って本当?
家庭教師センターに登録したほうがいい?
そのように悩んでいるかたも多いのではないでしょうか?
家庭教師のアルバイトをする場合、「個人契約」か「家庭教師センターに登録」する2つの方法があります。
今回の記事では…
がわかります。
個人契約のメリットとデメリットを検討して、家庭教師のアルバイトをスタートさせてくださいね!
プロ家庭教師の私が解説します
家庭教師アルバイトの「個人契約」とは?
まず、「個人契約」とは何かについて確認しておきましょう。
個人契約とは…
家庭教師会社を通さずに、指導先のご家庭と自分で契約すること
です。
個人契約するには、主に3つの方法があります。
- 紹介してもらって契約する
- マッチングサイト・アプリを利用する
- 自分のウェブサイトやSNSを通して契約する
「紹介」は、親戚や知り合いなどから、「教えてほしい」と頼まれることが多いでしょう。
大学が、家庭教師のお仕事の案件を、紹介してくれる場合もあります。
マッチングサイト・アプリを利用して、個人契約する方法もあります。
便利な世の中やな
マッチングができたら、ご家庭がマッチングサイト・アプリに仲介手数料を支払います。
自分のウェブサイトやSNSで、ご家庭と契約する方法もありますね。
家庭教師派遣センターに登録する場合には、会社を通してご家庭と契約する形になります。
ですので、家庭教師センターを通す場合には、個人契約とは言いません。
それぞれの募集方法のメリット・デメリットについてはこちらの記事をどうぞ↓
個人契約で家庭教師バイトをするメリット
まず、家庭教師のアルバイトを個人契約でするメリットから見ていきましょう。
個人契約で家庭教師のアルバイトをするメリットは…
- 手取りが増える
- 自由に指導できる
- 面倒な報告業務がない
の3つです。
1つずつ掘り下げて見ていきましょう。
手取りが増える
まず、個人契約の場合、「手取りが増える」というメリットがあります。
家庭教師センターを通して契約する場合、ご家庭は会社側に仲介手数料を支払います。
講師には、紹介手数料を差し引かれた額が、時給(報酬)として支払われます。
毎月、指導料金の半分近くを、マージンに取る会社もあります。
たとえば、ご家庭は1時間3,000円の料金を支払っていますが、会社はそのうち1,500円を手数料として得る。
その残りの1,500円を講師の報酬(時給)として支払っているというわけです。
けっこう取られるやん…
ですので、家庭教師センターを通すと、「手取りが減る」わけです。
でも、個人契約の場合には、基本的に仲介手数料が不要です。
マッチングサイト・アプリを利用する場合には、家庭教師センターのように毎月の支払いから差し引かれるのではなく、マッチングが成立したときに紹介料を取るサイト・アプリがほとんどです。
手取りが増えるのはうれしい
個人契約の場合、時給はご家庭と相談して決めることができます。
ご家庭にとっては、家庭教師センターを利用するよりも料金が安い。
講師にとっても、家庭教師センターを利用するよりも時給が高い。
Win-Winな料金設定をすることが可能です。
個人契約の時給の相場についてはこちらの記事をどうぞ↓
自由に指導できる
個人契約は、基本的に「自由」です。
家庭教師センターを利用する場合、会社のルールを守らなければなりません。
- 服装や髪形
- 使用する教材
- 会社統一の連絡帳
などです。
会社のブランドイメージがあるので、どうしてもルールが必要になります。
でも、個人契約の場合には、自由に指導できます。
服装や髪形も自由ですし、使う教材や教え方も自由です。
面倒な報告業務がない
また、家庭教師センターを利用する場合、「会社のルール」の1つとして、報告業務があります。
どんな指導をしているのか、会社側も共有しておかなければなりません。
- 毎回オンラインで報告する会社
- 月末にまとめてオンライン報告する会社
- 紙ベースで郵送or持参させる会社
など、会社によって、指導報告の方法はさまざまです。
ただ、この指導報告の業務に対しては、時給が発生せず、けっこう面倒な会社もあります…
紙ベースで郵送or持参の会社の場合、切手代や交通費は講師が負担ですし…
でも、個人契約の場合には、会社に報告する必要はありません。
子どもとご家庭、そして、講師が、指導の内容を共有していれば、問題ありません。
個人契約で家庭教師バイトをするデメリット
家庭教師のアルバイトを個人契約でするデメリットは何でしょうか?
個人契約で家庭教師のアルバイトをするデメリットは…
- 生徒がなかなか見つからない
- どんな生徒・ご家庭か自分で見極めなければならない
- 受験情報など自分で調べなければならない
- トラブルは自分で対処しなければならない
の4つです。
1つ1つ見ていきましょう。
生徒がなかなか見つからない
個人契約は、基本的に「自由」だとお伝えしました。
ただ、自由を言い換えると「自己責任」だと言えます。
生徒を探し出すのも、自己責任。
そんなに都合よく、親戚や知り合いから紹介してもらえるとは限りません。
なかなかそんなシチュエーションないやん
自分でWebサイトを作るのも、本業でプロ家庭教師をしない限り、手間でしょう。
それに、ブログやサイトを作ったからといって、アクセスがあるとは限りませんよね。
ご家庭としても、インターネット上の情報をなかなか信用しにくいものです。
私も別に個人サイトを運営していますが、ご依頼はしょっちゅうあるわけではありません
その点、家庭教師センターに登録していれば、会社が生徒を集め、講師に紹介してくれます。
大手の会社なら、たくさんの案件を抱えているので、すぐに紹介してもらえる可能性が高くなります。
在学証明書や卒業証明書を提出させている会社も多く、ご家庭も安心して講師を選べます。
家庭教師派遣センターを利用するメリット・デメリットや、良い会社の見分け方については、こちらの記事をどうぞ↓
どんな生徒・ご家庭か自分で見極めなければならない
また、個人契約の場合、どんな生徒なのか、どんなご家庭なのかを自分で見極めなければなりません。
- 教えられるレベルなのか?
- 発達障害・不登校などの事情はあるのか?
- お母様・お父様の要望は強いのか?
など、事前に知っておきたい情報が、わかるとは限りません。
もし「訳あり」なご家庭だったら、いったん引き受けた後では断りづらいですよね…
中には、自分のためにも、その子のためにも、自分が担当しない方がいい案件もあるでしょう。
家庭教師派遣センターを利用する場合、会社が事前にご家庭と打ち合わせをしています。
その段階で…
など、聞き取ってくれて
ですので、家庭教師センターを利用したほうが、ミスマッチは少ないでしょう。
受験情報など自分で調べなければならない
指導が始まってからも、「自己責任」です。
指導していると、いろいろとわからないことも出てきます。
- 入試システムが複雑…
- 偏差値ランクの一覧が欲しい…
- 2教科だけで受験できる学校はあるの?
個人契約だと、わからないことは自分で調べなければなりません。
一方、家庭教師センターを利用していれば、会社に教えてもらうことができます。
大きな会社であれば、データベースを持っているので、知りたい情報が手に入りやすいでしょう。
また、即答できなくても、会社のスタッフが調べてくれたり、いっしょに考えてくれたりしてくれます。
講師に丸投げする会社も、中にはありますが…
トラブルは自分で対処しなければならない
トラブルが起こったときも、個人契約の場合には「自己責任」です。
トラブルの例としては…
- 生徒が宿題をぜんぜんしない…
- 子どものウソをお母様が信じて、講師の言い分を聞き入れてくれない…
- 支払いが遅れている…
- 交通費が違っていて言い出しにくい…
- ケンカ別れになってしまった…
などです。
ひどい場合には、家からモノがなくなり、盗った犯人にされてしまったという話もあります。
言ったor言っていない、やったorやっていないの水掛け論になると大変です。
指導に集中したいのに、トラブルの処理に労力を割かれたくはないですよね…
一方、家庭教師センターを利用する場合には、会社がトラブルの仲裁をしてくれます。
こちらに非がない場合には、講師の立場を守ってくれるでしょう。
プロ家庭教師の結論は?
ここまで、個人契約で家庭教師のアルバイトをするメリット・デメリットを紹介してきました。
では、個人契約と家庭教師センターを利用するのとでは、結論としてどちらが良いのでしょうか?
それらのメリット・デメリットを総合して、プロ家庭教師の私がおすすめするのは…
家庭教師センターを利用すること
です。
つまり、プロから見ると、個人契約はおすすめしません。
というのも、個人契約はデメリットの方が大きいからです。
すべて「自己責任」というのは、アルバイトには荷が重すぎます。
「自己責任」は、もはや個人事業やん
また、個人契約のメリットとして、「自由に指導できる」ことを挙げましたが、アルバイトの場合、「自由に指導してもいいよ」と言われても逆に困る人も多いでしょう。
家庭教師センターから、指導の方法や教材を指定してもらった方が、アルバイトをしやすいと感じる人も多いものです。
家庭教師センターを介する場合、どうしても仲介手数料が差し引かれ、手取りが少なくなってしまいます。
ただ、それは安心してアルバイトをするための、「安心手数料」だと考えるといいでしょう。
まとめ:個人契約で家庭教師アルバイトをするメリット・デメリット
ここまで見てきた通り、個人契約は一長一短です。
「自己責任」を背負える人は、個人契約にチャレンジするのもありでしょう。
一方、「安心して家庭教師のバイトがしたい」、「数年間だけ家庭教師として働きたい」という人は、家庭教師センターに仲介・仲裁してもらうといいでしょう。